2018年度 次世代リーダー研修単発企画④を開催しました。
2018年12月7日
2018年11月21日(水)~22日(木)に、八千代産直、JAつくば市谷田部産直部会(茨城県)とパルグリーンファーム(千葉県)にて、次世代リーダー研修単発企画を開催しました。
本研修は生消協の2018年度活動方針に基づき、年間4回実施する先進産地視察研修の第4回企画で、ブロックごとに1産地選出された研修となります(東北・北海道ブロック:ポークランドグループ、関東・中部ブロック:八千代産直)。
参加者は6産地6名、パルシステム東京1名、パルシステム山梨2名、株式会社パルシステム電力1名、株式会社パル・ミート1名、事務局3名合計14名が参加しました。
1日目は、八千代産直事務所にて坂入氏より産地概要説明を行い、パルシステムPB商品福神漬の原材料になっている大根の圃場で収穫の様子を視察しました。今年は、霜が降りるのが遅くて、雑草がなかなか枯れず、不作が懸念されたがそれほど影響もなく出荷が進んでいるとのことでした。
その後、きゅうりのハウス栽培の視察と収穫体験をさせてもらいました。視察後は、事務所で坂入代表自ら栽培した手打ち蕎麦を振舞っていただき、参加者でいただきました。当日の夜に行われた懇親会には、八千代産直の生産者の他、JAつくば市谷田部産直部会生産者も数名駆けつけていただき意見交換と懇親を深めました。
2日目は、JAつくば市谷田部産直部会で原木しいたけの栽培について、生産者の飯泉さんより概要説明と生産管理などについて説明いたただきました。
説明後、しいたけの栽培ハウス(原木栽培)を見学させてもらいました。3.11原発事故被害により汚染ホダ木の処分、原木の洗浄、ホダ場の土壌改良、放射能検査など苦労しながら対応してきたこと、また安定供給ができるまで建て直しを図ったが、現在は原木の価格高騰と現場の高齢化と新たな課題が出てきていることなどが話されました。しいたけは植菌してから1年~1年半くらいかけて育ち、室温管理されたハウスの中で、まだ小さいながら肉厚なしいたけが育っていました。
その後、パルシステム千葉の直営農場であるパルグリーンファームに移動し、農場長の椎名さんより農場の設立経緯と圃場の説明がされました。
2012年12月に設立した、「パルグリーンファーム」は、供給現場を担当していた職員が農業者となって農業生産法人をつくり、野田市の遊休農地を活用して野菜を栽培しています。設立の目的は、組合員交流・職員研修・生産・多目的な自主農園という幅広い分野を設定しており、組合員交流含めた様々な場面で活用しているとの
ことでした。(交流企画においては100名規模の受入、農作業を実体験が可能)
ここで生産された農産物は、パルシステム千葉の独自商品として、季節ごとの野菜(小松菜・ほうれん草・にんじん・サトイモ・ナス・きゅうり・ピーマン・サツマイモなど)を各センターから供給しています。地域循環型農業の模索中であり、自然エネルギーの創出、子供食堂への食材提供、福祉としては特別支援学校からの新卒採用の検討など、地域に密着した様々な可能性を模索しているということでした。
農場の敷地内には、パルシステム各産地から頂いた苗木を栽培していたり、購入した古民家の内装を改装して、システムキッチンを装備、その場で収穫した新鮮な農産物を調理したりする交流も可能ということでした。
改装した古民家で概要説明と質疑
この農場の立ち上げ時の土づくりの苦労を椎名さんが話してくれましたが、その熱心な勉強ぶりは生産者の情熱と変わりなく、私たちパルシステムが目指していることを改めて認識した機会となりました。