産地青年農業者が一堂に会する交流会を開催しました。
2018年11月20日
2018年11月8日(木)~9日(金)に土湯温泉・山水荘(福島県)にて2018年度青年農業者交流会を開催しました。
生消協では東日本大震災後、産地の取り組みや苦労(生産・除染・風評被害・労働力確保)の実態把握と共有、再生可能エネルギーの重要性について学習・議論を行ってきましたが、青年農業者を主体に集い、あらためて福島から学び災害に対する意識を忘れないという主旨のもと福島県にて開催を決定しました。
19産地42名の生産者、講演者1名、生消協役員12名(大津代表幹事、生産者幹事2名、消費者幹事8名、ブロック役員1名)、株式会社ジーピーエス3名、株式会社パル・ミート1名、パルシステム連合会2名の合計61名が出席しました。
1日目は大津代表幹事による開会挨拶、高橋幹事による主旨説明に続き、復興までの道のりについてパルシステム福島理事と会員産地(有限会社三扇商事)からそれぞれ報告を行いました。産地報告を行った佐藤恭輔氏は「放射能汚染の被害は除染作業が必須となり、仕事をしたくてもそれが済むまでは何も作業ができない期間があった。また、除染が済んでも福島産品が敬遠され検査をパスしても売れない時期があった。心を込めて作った農産物が売れないことには心を痛めた。ただ、パルシステムは紙面で取り上げて組合員に理解をいただいたり、学習会を開催したりと産地を支える取り組みをしていただき感謝している。今後も震災を風化させることなく語り継ぎ産地を盛り上げていきたい。」と語りました。
報告後に震災を契機として各地で取り組まれるようになった再生可能エネルギーの取り組みと地域コミュニティの関わりに焦点をあてた映画「おだやかな革命(100分)」の上映を行い、撮影を手がけた渡辺監督より映画の解説・撮影の経緯説明をいただきました。映画終了後には参加生産者と消費者幹事を交えたグループワークを実施し、東日本大震災後の復興や近年多発する天候被害を含めた災害への備え・産地間連携についてディスカッションを行いました。
2日目は雨天により小水力発電(土湯温泉町東鴉川第三砂防堰堤を活用)視察が出来ないためホテルにて映像による学習を行った後に、バイナリー発電(土湯温泉町16号源泉)と温水を活用したオニテナガエビ(アジアンブルーロブスター/大型淡水エビ)養殖施設の視察を行いました。